WEBアプリケーション診断とは

WEBアプリケーション診断とは、攻撃者目線での擬似攻撃を行い、WEBアプリケーションに潜んでいる脆弱性を調査するものです。システムの脆弱性を徹底的に洗い出します。

こちらでは、WEBアプリケーション診断について、診断対象や診断項目、診断手法などについて紹介しています。WEBアプリケーション診断に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

診断対象

Java、PHP、Perl、Rubyなどで開発されたWEBアプリケーションとWEBアプリケーションが動作するApache、Tomcat、IIS、Web Logic等のWEBサーバ

診断項目

入出力処理に関する調査クロスサイトスクリプティング
HTMLタグインジェクション
SQLインジェクション
コマンドインジェクション
パスマニピュレーション
など
認証に関する調査ログインフォームに関する調査
ログイン情報の送受信に関する調査
認証回避に関する調査
パスワードの強度に関する調査
復元可能なパスワード保存
など
認可に関する調査認可制御の不備(権限昇格)
認可制御の不備
など
セッション管理に関する調査 Cookieに関する調査
セッションIDに関する調査
セッションハイジャック
セッションフィクセーション
クロスサイトリクエストフォージェリ
など
一般的な脆弱性に関する調査既知の脆弱性が存在するソフトウェア
不用意な情報公開
など

各社によって、診断項目はさまざまです。

基本的な診断項目について
もっと詳しく見てみる

診断手法

ツール診断

ツールによる自動脆弱性診断は、実施段階によって、リリース前診断用ツールリリース後診断用ツールの2つに分けられます。

リリース前診断用ツールに分類されるものにはさまざまな提供形態があり、外部に診断を依頼するよりも低価格で利用することができます。

リリース後診断用ツールは、すでに公開されているアプリケーションに対して定期的に検査リクエストを送信し、継続的な開発が行われていないWEBサイト/WEBサービスの脆弱性がないことを確認するために使用されます。

手動診断

手動診断とは、サイバーセキュリティの専門知識を持つセキュリティエンジニアが、対象のWEBアプリケーションを自ら検査することをいいます。ツールを用いる際にもツールに頼りすぎず、セキュリティエンジニアの知見を駆使して検査を行います。

診断の流れ

各社によって、診断の流れはさまざまですが、注文後、担当アナリストの説明と打ち合わせでは、診断方法や診断対象画面の選定について内容・実施日などを調整します。そして機密保持契約書を締結し、セキュリティ診断のサービスを実施。診断が終われば結果をとりまとめ、報告書を提出するだけでなく、報告会にて詳しく説明を行います。

診断レポート

診断報告書は詳細レポートとして、5段階の評価ランクを含む、経営層向けのエグゼクティブサマリーと技術者に向けて、確認された脆弱性・対策などを記載。改善すべき事項を詳しく明確に説明します。また、再現例と発見箇所についても詳しく報告し、開発者が改修しやすい対策案として、「根本的対策・保険的対策」の2つの対策を提示します。

本サイトでは、WEBアプリケーションの脆弱性診断をしてくれる会社の中で、OWASPの基準を満たした診断項目を設けていたり、IPAの認定を受けていたりする特に信頼のおける会社を2社、状況・課題別に紹介しています。

専門家に依頼して脆弱性診断をしたい場合、それぞれ会社ごとに特徴があるので、よく確認してみましょう。

[状況・課題別]
おすすめの
WEBアプリケーション
脆弱性診断会社2選をみる

[状況・課題別]
WEBアプリケーション
脆弱性診断会社 3選

WEBアプリケーション脆弱性診断に対応している会社を、「実績数」「セキュリティ性の高さ」「納期」に着目したうえでピックアップしたおすすめ3社をご紹介します。

RSコネクト

株式会社RSコネクト公式サイト「セキュリティ診断コンシェルジュ」
画像引用元:株式会社RSコネクト公式サイト「セキュリティ診断コンシェルジュ」
https://va.rsc.ne.jp/
実績※1

地方自治体 550件以上
独立行政法人 167件以上
中央官庁・民間企業など500団体

セキュリティ性
  • ISO 27001認証取得
  • ISO 9001認証取得
  • Pマーク取得
  • OWASPに基づいた診断
  • WASCに基づいた診断
  • IPAに基づいた診断
最短納期

3営業日以内

VERISERVE

株式会社ベリサーブ公式サイト
画像引用元:株式会社ベリサーブ公式サイト(https://www.veriserve.co.jp/service/detail/app-vulnerability.html)
実績※2

産業システム 約14,400件
オートモーティブ 約11,000件
など累計プロジェクト数
約34,000件

セキュリティ性
  • OWASPに基づいた診断
  • IPAに基づいた診断
最短納期

記載なし

サイバーセキュリティ
クラウド

株式会社サイバーセキュリティクラウド公式サイト
画像引用元:株式会社サイバーセキュリティクラウド公式サイト
https://www.cscloud.co.jp/
実績※3

累計診断実績 約2,000件

セキュリティ性
  • ISO 27001認証取得
  • OWASPに基づいた診断
  • IPAに基づいた診断
  • WASCに基づいた診断
  • SANSに基づいた診断
最短納期

3営業日以内

(※1)地方自治体…2021年4月時点ののべ実績。各市区町村の教育委員会の個別契約実績も含みます。
独立行政法人…2021年4月時点ののべ実績。独立行政法人の他に、それに類する団体も含みます。

(※2)2023年3月期までの累計実績

(※3)2020年に買収したソフテック社が1998年より事業を開始してからの26年間での累計実績

【選定基準】
2024年1月25日の調査にて、Googleで「WEBアプリケーション 診断」と検索した際上位100位サイトに表示されるWEBアプリケーション診断サービスを有料で実施している会社67社のうち、OWASPトップ10のリスト(※4)を網羅している且つIPAの基準に準じた診断項目になっている(※5)ことが公式HPから分かり、実績数が掲載されている3社をピックアップ
(※4)The OWASP Foundationにより、世界中の利用実態に基づいて悪用のしやすさ、検知のしやすさ、および影響についての共通認識の推計を組み合わせた上で、選択し優先順位付けされたセキュリティ脅威のTop10
OWASP公式HP:https://owasp.org/API-Security/editions/2023/en/0x11-t10/
(※5)独立行政法人 情報処理推進機構が提唱している安全なWebサイトの作り方
IPA公式HP:https://www.ipa.go.jp/security/vuln/websecurity/about.html